戦略・モチベーション・コーチング

ここ数年「ココロ」の問題が様々な所でクローズアップされていますが、IT業界もしくはIT関連の仕事に従事する人間にとっても非常に大きな問題であり、経営レベルで取り組む会社も多く出てきています。


「うつ」などのメンタルヘルスに関することは”医学”の領域なのですが、「どうもウチの組織の人間はモチベーションが低い」「新しいことをやろうとしてもメンバーの取り組みが甘い」といった類の話はコンサルティングの現場でもよくある話です。


最近行ったセミナーで印象に残ったことがあったのでそれについて触れてみたいと思います。


A社:コーチングによって組織の活性化を図るという手法を展開している
B社:モチベーションというキーワードに注目して組織の活性化を図るという手法を展開している
C社:戦略コンサルティングファーム。戦略策定だけではなく、それを如何にして組織に落とし込むかということを提唱している


何が印象に残ったかというと、A社・B社は「ヒトの内面・組織におけるコミュニケーション」といった所謂”ソフトアプローチ”の会社なのですが、C社はあくまで戦略ありきのハードアプローチ


私もどちらかというと普段の仕事はハードアプローチ(戦略・制度・プロセス・体制など)で組織変革を行うという仕事なのですが、この場合の問題は「ヒトは理屈では動かない」ということ。


逆にソフトアプローチはヒトの内面(モチベーション)やヒトとヒトのコミュニケーションスタイルを変革(コーチングやファシリテーション)することで組織が自律的な取り組みを行えるようにしていくというアプローチ。この場合の問題は、「時間がかかる」「企業業績に対する相関関係が見えにくい」といった点にあるように思います。


どちらも一長一短ですが、何故か両方をうまく融合させようという話はどこにも見当たらない。


A社(もしくはB社)とC社が連携すればもっと面白い話が展開出来るのにな〜と思いつつ、私自信もっとソフトアプローチの知見を深めてそのようなことが出来るようになれればなと感じました。