年金新システムを分割発注

予想通りと言えば予想通りですが、社会保険庁が分割発注をしているそうです。

村瀬清司社保庁長官は今国会での審議で、「基本設計工程を5つに分割して調達を行う分割発注ということ。3月末に基本設計が完了した」と説明

ここまで来るとNTTデータとの随意契約を続けるのは困難なのでしょうが、先日のエントリーでも書いたように、複数のベンダーを使うということはプロジェクト管理上の難易度は相当上がるため、システム開発のリスクも高くなっているわけです。


恐らく、外部から招聘しているCIO補佐官(及びCIO補佐官の会社のメンバー)が中心となってプロジェクト管理を推進していると推察しますが、「委託側も受託側も民間人」という状況でプロジェクトが失敗したら一体誰が責任とるんでしょうかね?


一方でNTTデータは実費で不明な年金記録の照合システムを受注したとのことですが、これって見方を変えると「私達が悪いことをしてきました。今回は罪滅ぼしのために勉強させて頂きます」と言っているに等しいですね。NTTデータにとってこの対応が吉とでるのか更に泥沼にはまるきっかけになるのかは今後の注目です。