2007-01-01から1年間の記事一覧

戦略・モチベーション・コーチング

ここ数年「ココロ」の問題が様々な所でクローズアップされていますが、IT業界もしくはIT関連の仕事に従事する人間にとっても非常に大きな問題であり、経営レベルで取り組む会社も多く出てきています。 「うつ」などのメンタルヘルスに関することは”医学”…

コスト削減かコスト最適化か

世の中コスト削減という言葉は仕事や洋の東西を問わずどこにでもあると思いますが、コスト最適化という言葉はあまり聞きません。 削減と最適化という言葉はITコストというスコープでみるとまったく異なる意味を持ちます。 何が違うかを端的に言えばサービ…

ITを活用したイノベーションとアウトソーシング

以前のエントリーでもちらっと紹介したが、モノ作りの世界では、「デザイン思考」を活用したイノベーションが注目されている。 「デザイン思考の道具箱」によると、 デザイン思考とは 自分が普通に暮らしている日曜世界を他者の目で眺め、新しいアイディアが…

年金新システムを分割発注

予想通りと言えば予想通りですが、社会保険庁が分割発注をしているそうです。 村瀬清司社保庁長官は今国会での審議で、「基本設計工程を5つに分割して調達を行う分割発注ということ。3月末に基本設計が完了した」と説明 ここまで来るとNTTデータとの随…

NTTデータと社会保険庁の関係

「契約書作らず年800億円 社保庁、NTTデータに」 先日のゆうちょ銀行に引き続き、またNTTデータがやり玉に挙がっています。 NTTデータと社会保険庁の”グレーな”関係がとり立たされたのは今回が初めてではないので、昨今の社会保険庁の不祥事のあ…

オフショア会社に買われる日

日本企業でオフショアというと中国の会社が多いかと思いますが、先日あるインドのITベンダーに関する調査報告を聞く機会があり、日本のITベンダーがインドの会社に買収される日はそう遠くないのではないかと改めて感じました。 インドのITベンダーは欧…

COBITの使い方

J-SOX対応(IT統制)のフレームワークとしてCOBITもしくはCOBIT for SOXを参照している企業は多いかと思うが、日々のコンサルティングの中でCOBITを様々な局面で利用している身として、COBITの使い方についてちょっとまとめてみたいと思う。 何故COBITなの…

ITガバナンスの展開

今日、ITGIが主催するセミナー「事例に学ぶIT統制への取り組み」に参加してきました。 日立・SONYという日本を代表するグローバル企業2社の、経験に基づいたお話が聞けたという点では得るものがありました。特に印象に残ったことは、 「推進の中…

理念を「共有する」という実感

最近、私自身のココロを大きく揺さぶる場に参加しました。あるプロのファシリテータによる企業理念に関するワークショップです。 この会社にいてよかった。自分の力を100パーセント、いやそれ以上に発揮できる。私はひとりではない。大きなことに貢献して…

ビジョンを共有する

これまでのエントリーで、CIO(もしくはIT部門)は、相反する要求を求められ、迷走しているのではないか。ということを書いてきました。私のコンサルティングの仕事においても、「そもそもあなた達の目指す姿は何ですか?」という所から始まることも多…

Doing things better と Doing different things

CIOの2つの顔 以前のエントリーでも触れましたが、CIOは2つの側面を経営から期待されています。 旧来からの「情報システム部門責任者」としての役割 「ITを活用したイノベーションオフィサー」としての役割 ITに関する仕事のパフォーマンスは、…

ITガバナンスの難しさ

ITガバナンス・マネジメント分野の第一人者でさるMITのピーター・ウェイル教授は、ITガバナンスを整備する際に重要なことについて、 コーポレートガバナンスの仕組みと整合をとること だと言っています。 一方で、現在のコーポレートガバナンスの仕組…

ゆうちょ銀行の基幹システム、NTTデータが落札

勿論私はこの案件について一切関与していませんし、この競争入札に不正があるとも言うつもりはありませんが、はっきりいって「出来レース」でしょう。 IT業界の方であれば、郵政公社の銀行システムがNTTデータにほぼ丸投げされていることはある意味常識…

IT投資管理

ITガバナンスに関する話で経営者からよく聞く話としては、 「ITの投資対効果が分からない」 というお決まりのセリフ。 一方、IT投資対効果の評価方法については、ここ数年でそれなりに固まりつつあります。 ITポートフォリオ戦略論―最適なIT投資がビジ…

ITガバナンスとイノベーション

このブログでも取り上げましたが、最近ANA、JR、社会保険庁と、立て続けにシステム障害が大きな社会的影響を生む原因となる出来事が起こりました。 記憶に新しい所では、昨年東証でも大きなシステム障害が問題となりましたね。 個々の障害の原因は様々…

実行力不全

コンサルをやっていていつも思うのは、お客様の「レベル」に合った施策を提案出来ているか?ということ。 スマートな発言をするだけで、何かすばらしいことをやったように錯覚する世界である。プランや、意思決定、会議、トークなどが、行動の変わりになって…

今更ながら、日本の上場企業は内部統制の準備に

日々てんてこまいしています。勿論IT部門の方々も同様に・・・来年度以降これを継続させていくことを考えると、 個人情報保護法が企業の現場に大きな負担を強い ているのと同じように、多くのマンパワーを割く ことになるのでしょう。ITに関して言うとこれ…

先週末、日経の社説にこんな記事が載っていました、

ご覧になった方も多いと思います。 「社説1 システム障害防止へIT人材の育成を」 http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20070601AS1K0100401062007.html 2007年問題と最近発生したANAやJRのシステム トラブルをちょっと強引に関係付けている部…